絶対参照と相対参照(絶対URLと相対URL)

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Excelなどの表計算ソフトでセルを参照するときの指定方法として、絶対参照と相対参照があります。
URL(URI)においても絶対参照(絶対URL)と相対参照(相対URL)という参照方法があります。

Excel等の表計算ソフトの場合

どこに移動しても必ず同じ場所を参照するのが「絶対参照」で、移動した距離だけ参照位置をずらすのが「相対参照」です。

通常、他のセルへの参照が入力されているセルをコピーして貼り付けると、入力されていた式は貼り付けたセルとの位置関係により、相対的に参照するセルを変更します。
つまり、A2セルに、「=A1」と入力し、A2セルをコピーしてB2セルに貼り付けると、B2セルの式は自動的に「=B1」になります。このようにして移動した分だけセルに入力されている参照セルを変更することを「相対参照」といいます。

Excelによる相対参照の仕組

▲Excelによる相対参照の仕組

これに対し、絶対参照は、移動しても参照するセルを相対的に変更しないように、固定する方法です。
例えば、A2セルからA1セルを絶対参照するには、A2セルに、「=$A$1」と入力します。
この「$」は固定を意味します。
A2セルをコピーしてB2セルに貼り付けても、B2セルの内容は「=$A$1」であり、B2セルにはA1セルの内容が反映されます。

絶対参照を指定するとどのセルにコピーしても同じセルを参照する

▲絶対参照を指定するとどのセルにコピーしても同じセルを参照する

この$による固定は、列のみ、行のみ固定することができます。列のみ固定するには、上記の場合ならば「=$A1」、行のみ固定するには、「=A$1」とします。

列のみ絶対参照にすると行は相対参照になる

▲列のみ絶対参照にすると行は相対参照になる

URLにおける絶対参照と相対参照

URLにおける絶対参照と相対参照は、Excelの概念とは異なります。

参照する場所を「http://www.xxx.com」のように、プロトコル名(httpのこと)から完全なURLで示す方法を「絶対参照」といいます。絶対参照によるURLの記述は、そのウェブサイト内のどの階層にあるファイルからでも、必ず同じ場所を参照することができます。つまり、記述によってURLの表記を変更する必要がありません。

これに対し、「相対参照」とは、「../index.htm」のように、現在のファイルを基準としてそのファイルから相対的に見てファイルの位置を指定する方法です。

相対参照のURLのルール

「/」と、スラッシュを書くとそれはディレクトリを意味します。
「..」と、ピリオドを2つ連続で打つと一つ上の階層(ディレクトリ)に戻ることを意味します。

以下のようにindex.htmの下にAとBというディレクトリがあり、その下にa.htmとb.htmがそれぞれあるような階層構造である場合、a.htmからindex.htmへのリンクを貼る場合には、「../index.htm」と書き、index.htmからa.htmへのリンクを貼る場合には、「A/a.htm」と書きます。a.htmからb.htmへのリンクは「../B/b.htm」と書きます。

相対参照のURL

このほかにも、ファイルの格納場所を示すパスについても、絶対パスと相対パスという参照の仕方をする場合があります。
絶対とはどこから参照しても必ずその場所を示す一意の指定方法で、相対とは適宜参照する方法を変更する指定方法のことです。

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UpDate:2010-3-2