正しい著作権表示

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著作権とは、およそ人が自力で創造したものすべてに与えられる権利のことです。この権利によって著作物はすべて、著作者以外の人が利用・改変することは禁じられています。

ウェブサイトにおける著作権が存在するかどうか、ということは様々な説があるそうですが、ここでは「ある」と仮定して話を進めます。
大抵のサイトでは、著作権があることを示すために、著作権表示を行っています。

著作権表示の間違い

ウェブサイトを見ていると、著作権の表記方法には、様々なものがあります。その中でも、以下の2つがよく見られる形態です。

  • Copyright © 年号 社名(又は人名・サイト名) All Rights Reserved.
  • Copyright © 年号-年号 社名(又は人名・サイト名) All Rights Reserved.

実は、この2つはどちらも著作権の表記としては間違っているようです。
しかし、日本国内においては、こういった間違った著作権表示を行っても問題はありません。なぜならば、日本では制作された時点から著作権は自動的に成立するので、著作権表示をしようがしまいが関係ないからです。

では、なぜ著作権表示をするのかといえば、知らない人に知らせるため、という意味合いが最も強いのではないかと思います。
また、上記のように英語による表記をする意味は、この著作権表示の根拠が、国際条約であるベルヌ条約と万国著作権条約という2つの条約に由来するからです。

正しい著作権表示

国際条約によって定められた正しい著作権表示は、以下のようになります。

© 著作者名 発行年

最初のマークは、通称マルシーマークと呼ばれています。
HTML文書では、ソース上で半角で「 © 」と記述すると、「 © 」になります(一部のブラウザでは表示できず(c)となったりします)。このマークを表示できない場合には、慣用的に(c)と表記することになっているようです。

これ以外の表記(Copyright、All Rights Reserved.)は必要ありません。
また、年号と社名(人名・サイト名)は入れ替わっても問題ないそうです。
年号の表記は、第一公表年となっているようです。第一公表年とは、その著作物が最初に公表された年のことです。この意味において、「2000-2009」といった期間を指定する表記は間違っているといえます。

ただし、万国著作権条約第3条において、「マルシーマークと共に著作者および最初の発行年を表示している限り、著作権保護の要求をしているとみなす」ことになっているため、上記のような間違った記載であっても、「マルシーマーク、著作者名、第一公表年」がそろっているので、要求は満たされていると考えられます。

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UpDate:2009-11-4