applet要素
applet要素の役割
JAVAアプレットをHTML内で表示させる場合に使います。
param要素に値を指定することで、パラメータを与えることができます。
この要素は非推奨とされており、JAVAアプレットなどの外部プログラムを実行させる場合には、object要素を使うことが推奨されています。しかし、object要素が動作しないブラウザの場合には、object要素と同時にapplet要素を指定することがあります。
<applet>タグから、</applet>タグの間にテキストを書くと、JAVAアプレットが動作しない環境の場合に、そのテキストを表示します。
applet要素に設定できる属性
属性名 | 意味 |
align | 中央、左より、右よりを指定。ただし、CSSで指定することが望ましく、非推奨とされる。 |
alt | 代替テキストを記述。アプレットが動作しない場合に表示される。 |
archive | 関連付けされている書庫ファイルやJAVAアプレットのクラスファイル名を指定する。複数指定する場合にはカンマで区切る。相対URLで指定すると、codebaseの基準URLから辿る。archive属性を指定すると事前に読み込まれるため動作効率を上げることができる。 |
class | クラス名。CSSを適用するときなどに使用する。 |
code | JAVAアプレットのクラスファイル名を指定。相対URLを記述すると、codebaseに指定した基準URLから辿る。 |
codebase | JAVAアプレットの基準となるURL。指定した場合には、その場所からURLを参照する。指定されていない場合には、HTML文書の場所が基準URLとなる。 |
height | アプレットの高さを指定。必須。 |
hspace | アプレットの左右に指定した数値の余白を設ける。値はピクセルで反映される。非推奨。 |
id | ID名。CSSを適用するときに使用する。 |
name | 名前。他のアプレットとのやりとりのために使われる。 |
object | objectとして保存されているアプレットを読み込むときにそのアプレットを指定。相対URLを記述すると、codebaseに指定した基準URLから参照する。 |
style | スタイルシートを直接記述する。 |
title | 補足情報。applet要素内にカーソルを合わせるとtitle属性に指定した文字列をポップアップで表示する。 |
vspace | アプレットの上下に指定した数値の余白を設ける。値はピクセルで反映される。非推奨。 |
width | アプレットの幅を指定。必須。 |
applet要素の使い方
<applet width="250" height="200" code="sample.class">
この環境ではJAVAアプレットが動作しません。
</applet>
sample.classを動作します。JAVAアプレットが動作しない環境では、「この環境ではJAVAアプレットが動作しません。」と表示されます。
実際には動作しない場合に表示する内容は、代替の説明文や解説などにしておくか、動作させる方法を説明するないようにします。
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UpDate:2010-2-22
[不定期コラム] ウェブマスターの憂鬱
第4回:中小企業の管理部門に所属せよ
ウェブマスターに任命されやすい人の条件2は、全体を見通せる部署にいること、です。全体を見通せる部署にいる、と書くと中々カッコいいかもしれませんが、要は管理部門に属している、ということです。
そして、条件の3番目は中小企業であること、です。
ウェブマスターに任命されるというと聞こえもいいですし、前向きな響きに聞こえるかもしれませんが、ウェブサイトをもっていないけど外注するお金もない中小企業は、社内でやらざるを得ない、ということです。
こういった企業の場合、わけの分からないものをやる人はまずいません。みんな嫌がります。
このような中小企業では、上の命令であっても拒否できてしまったり、なんとなく放って置いても文句を言われないという風土があるものです。
上に行けば上に行くほど年齢が高くなり、コンピュータ関係の話は疎くなっていくので、なるべく避ける傾向にあります。
なまじわからないものだから、その話をわざわざ振るつもりもないし、「あれどうした」と気まぐれで聞いてみても、「とりあえずまだ大丈夫じゃないですか」なんて返答をされれば、「そうだな」と納得してしまったりするものなのです。
そのときに、一人でもコンピュータ系に明るい部長クラスの人間がいると、その人が中心となって話を進めていくことになります。
しかし、そういう人であっても、最後までやるつもりはありません。ある程度は外注などで道筋をつけたら、後は他の人に振ってしまおうと考えているのです。
そういうときに白羽の矢が立つのは、管理部門にいる若手、ということになります。
まず、若手というのは、上の人間に言われたことを断り辛いという心理的な弱点があります。別の部門の部長から新規の仕事を振られた場合、まずは部門長に掛け合うのが筋なのですが、中小企業ではそんなことはお構いなしです。
また、管理部門に所属しているというのもポイントです。いくら若手であっても、営業の人間にウェブサイトをつくれとはいえません。
そもそもの業務とはかけ離れているし、その上長が許さないでしょう。
かといって、こういう会社には広報や企画といった適任と思われるような部署はありません。
そういうときに、広報の仕事もなんとなくやっている管理部門にお鉢が回ってくるのです。
わたしは、当時管理部門に配属されていました。
96~97年当時は、会社のほぼ全員がコンピュータのことをよく理解していなかったし、ましてや広告媒体としてのウェブサイトの存在などまったく必要性を感じていない状況でした。
しかし、そんな状況であっても、会社にはわたし以外にも数名のコンピュータに精通した人がおり(といっても、この会社内でということなので、そのスキルは低いものです)、そういった人たちはインターネットの影響に少なからず興味を持っていました。
1999年になると、競合他社が次々とウェブサイトを立ち上げるようになりました。もちろんたいした内容は載っていないのですが、それでも、「サイトがある」というのは何かしら「やる気がある」というアピールになるため、ないよりはあった方がいいに決まっている、という考えから、彼らはウェブサイトがないことに脅威を感じ始めました。
そして、「これからはインターネットがくる」と考え、「うちの会社でもウェブサイトを開設しなければまずい」と画策し始めたのです。
彼らはまず、会社中からウェブサイトを立ち上げるためのコンテンツを集めだしました。しかし、どのようなサイトにするのかをろくに検討しないまま始めてしまったため、商品の紹介と会社案内という内容になりました。
集めた資料は、当時取引をしていた会社に頼んでHTML※1化してもらったようです。
この取引先の会社は、ちょうど新規にウェブデザイン事業を始めようと検討していたところで、わたしの勤める会社はそのクライアント第一号になったのです。
このとき、デザインを吟味せずに発注してしまったことは後で問題になるのですが、当時はとにかく急いで立ち上げたいという危機感とウェブデザインの外注先として何を検討すればいいのかわからない、という勉強不足も相まって、そのまま話は進められたようでした。
この頃は、わたしはまだウェブサイトの運営には関わっておらず、そのような話が進行しているということも知りませんでした。すべて水面下で動いていたのです。
- ※1: HTML化
- HyperText Markup Languageの略。文書の論理構造を記述するための言語として開発され、Webページを記述するために使われるようになった。タグと呼ばれる文字列でテキストを囲うことにより、そのテキストが何を意味しているのかを示す。HTMLで書かれたファイルは拡張子を.htmもしくは.htmlで保存する。HTMLファイルはWebブラウザによって読むことができる。