input要素
input要素の役割
input要素は、フォームの部品として使われます。
テキストの入力フィールドやチェックボックス、ラジオボタン、非表示フィールドなどをtype属性で使い分けることができます。
name属性やid属性により、送信先に値を渡すことができます。
input要素に設定できる属性
属性名 | 意味 |
accept | 受付可能なMIMEタイプを指定。 |
accesskey | ショートカットキーを設定。 |
align | 画像に対するテキストの位置を指定。非推奨。 |
alt | 画像を表示する際の代替テキストを入力。 |
checked | 選択されている状態で表示する。 |
class | クラス名。CSSを適用するときなどに使用する。 |
dir | 文字表記の方向。左から右(ltr)と、右から左(rtl)を指定する。通常はltrなので、右から左へ表記する言語を使わないのであれば、指定しなくてよい。 |
disabled | 選択したり変更したりできないようにする。 |
id | ID名。CSSを適用するときに使用する。 |
ismap | サーバに保存されているイメージマップを指定。 |
lang | 言語コード。日本語、英語といった言語を指定する。html要素に記述してあれば、明示する必要はない。 |
maxlength | 入力できる最大文字数を指定。 |
name | 要素の名前。 |
readonly | 変更できないようにする。 |
size | 横幅を指定。 |
src | 画像のURL(画像を表示するときに使用)。 |
style | スタイルシートを直接記述する。 |
tabindex | Tabキーを押したときに移動する順番。 |
title | 補足情報。テキストにカーソルを合わせるとtitle属性に指定した文字列をポップアップで表示する。 |
type | input要素を表示する形式を決める。 |
usemap | イメージマップを使うときに指定する。 |
value | 初期設定の値、又はラベル文字。 |
input要素の使い方
type属性による違い
button | 押しボタンを表示。value属性を使うとそのテキストが表示される。 | |
checkbox | チェックボックスを表示。 | |
file | ファイルを参照するフィールドとボタンを表示。 | |
hidden | 隠し属性。表示させたくないが、CGIに値を渡したい場合に使用。 | |
image | 画像を表示。送信ボタンとして使える。 | |
password | パスワード入力フィールド。入力した文字は読めないようになる。 | |
radio | ラジオボタンを表示。name属性を統一することで、複数の中から一つを選ばせることができる。 | |
reset | リセットボタン。フォーム内のすべてのフィールドをクリアする。 | |
submit | 送信ボタンを表示。フォームのデータを送信する。 | |
text | 1行の入力フィールドを表示。 |
input要素は、type属性により以上の形式で表示できます。このほか、リスト項目から一つ選ばせるためのselect要素およびoption要素、改行を含めた長文を入力できるtextarea要素などがあります。
accept属性
type属性にfileが指定されたときに、送信できるファイルの形式を制限するための属性です。画像ファイルのみを送信させたい場合には、[accept="image/gif"]や[accept="image/jpeg"]と記述します。
ただし、accept属性に対応しているブラウザは殆どないため、使う必要はないでしょう。
align属性
type属性にimageを指定したときに表示される画像と、その後に続いて表示されるテキストがある場合に、テキストと画像の位置関係を指定します。
bottom | 画像に対して下寄りに表示。 |
left | 画像を左側に表示し、テキストは右側に表示。 |
middle | 画像の高さに対して中央に表示。 |
right | 画像を右側に表示し、テキストは左側に表示。 |
top | 画像に対して上寄りに表示。 |
<input type="image" align="bottom">文字との位置関係
checkedとdisabledとreadonly属性
checked属性は、チェックボックスやラジオボタンで、予め選択された状態にしたいときに、指定します。
HTMLではcheckedと省略できますが、XHTMLではchecked="checked"と表記します。
disable属性は、使用禁止状態にします。そのフィールドの選択自体ができなくなり、初期値が設定されている状態でも、送信ボタンを押しても、その値は送信されません。
readonly属性は、読み取り専用にします。その部分は変更したり削除することはできませんが、送信ボタンを押すと値は送信されます。
ismapとusemap属性
type属性にimageが設定されているときに有効になります。両者ともイメージマップ(クリッカブルマップ)を使い動作をさせたい場合に使います。
ismapはクライアントサイドのクリッカブルマップ、usemapはサーバーサイドのクリッカブルマップを使う場合に用います。
<input
type="image"
usemap="#map"
src="画像URL">
<map name="map">
<area shape="rect"
coords="座標"
href="URL">
<area shape="rect"
coords="座標"
href="URL">
</map>
上記のように、クリッカブルマップを作成して、クリックした部分によってリンク先を変更することができます。
usemapやismapは、InternetExplorerでは対応しておらず、動作しません。
関連リンク
- HTML:要素リファレンス:textarea
- HTML:要素リファレンス:select
- HTML:要素リファレンス:option
- HTML:要素リファレンス:map
- HTML:要素リファレンス:area
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UpDate:2010-4-9